季節の風景は大概は好きなのだが、例外もある。桜の風景である。桜が嫌い、と言うわけではない。桜と背景の空の色の組み合わせが好きになれないのである。特に最近は。
桜の開花の時期がどんどんと早まっている。空の事情はそれほど変化なく、冬色の空である。冬の空の色。単独で見る分には良いのだが、桜の色と交わるとどうも好きになれない。平坦な青色とピンクの組み合わせが好きになれない。
やっと春の空らしくなるのは、4月の晩春あたりから。セルリアンブルーの空である。そんな空の色に誘われて近所の農家の入り口を描いてみた。筍購入の目的で出かけたのだが、今日も空振りであった。それでもこの絵ができたわけで、満足している現在である。