気軽に使える栄養補助剤としてのサプリ。このサプリを利用することで死ぬとは、誰も思わないことであろう。小林製薬の毒サプリである。原因がどのようなものか未だ明らかになっていない。なんとも恐ろしい話であり、別のサプリでも同じようなことが起こる可能性は大である。
しかしサプリが問題なのは、栄養成分だけのことではない。最もっと恐ろしいことが、このサプリにはある。情報操作である。小林製薬の毒サプリよりこちらの方が被害は大きい。なぜならば、その被害が目に見えないから。いつまでも続く可能性があるから。
詳しくこの話を展開してみよう。まずサプリ問題に入る前に最新の健康関連情報を伝えておきたいと思う。以下のサイトの概略である。→英文なので自分が訳したものである。間違ったところがあるかもしれないので、ご注意。
Exercise Can Slow Brain Aging Cognitive Decline – Neuroscience News
運動が人の認知能力にどの程度影響を与えるのか。そんな研究の解説論文である。それほど難しい英文でもないので、興味がある人は自分で読んでみたら良いであろう。
Summary: A new study shows that exercise can reverse aging effects in the brain. Researchers found that physical activity alters gene expression in microglia, making them resemble those of younger brains.
Exercise also helps reduce harmful T cell presence in the hippocampus, enhancing memory and learning. These findings highlight the importance of exercise for maintaining cognitive health during aging.
年を重ねることで認知能力が落ちてくる。誰でも避けられないことではあるが、能力の低下には個人差がある。それも著しいものである。その差を生み出すものは何か。多方面での多様な研究がこれまでに行われているのだが、一致したところは、運動が認知能力に大いに関係していることである。
どのようなメカイズムで運動と認知能力とが関係するのかは、しかしこれまでは分からなかった。経験知的な話で止まっており、当然ながら説得力もそれほどなかったのだが。この研究で、十全ではないにしてもその糸口が掴めたわけである。
運動により、認知能力に関係する細胞が活発化するあるいは新しく生まれる。研究の結論である。
でここでサプリの話になるわけだ。
小林製薬の毒サプリなどある意味では可愛いものである。なぜならばその被害が明らかとなっているから。あの毒サプリなど購入する人はいないであろう。よっぽどの馬鹿老人以外は。
何回も書いているように問題なのは、その被害が明らかとなっていない毒サプリである。人の認識を破壊するもの。あるいは詐欺的なものと言っても言い過ぎではない。どのようなことか。具体的なサプリの話をしてみる。
筋肉増強サプリである。酒メーカー関連会社が作って販売しているサプリである。このサプリを利用して健康被害が生じたわけではない。あらかじめはっきりしておきたい。単なる誹謗中傷ではないこと。
老齢ともなれば体にいろいろな変化が生じるものである。その変化のうちで生活に最も関連するのが、筋肉量の低下だ。これまで意識することなく簡単にできていたことが、突然にできなくなる。例えば瓶の蓋を開けるなど。筋肉量が低下している印である。
この筋肉量の低下は、私のような老人にとっては深刻なことである。寝たきり老人には誰もなりたくはないが、実際はほとんどの人が寝たきり老人になってしまう。筋肉量の低下により運動能力が落ちてしまい、その結果として転倒などで骨折し動けなくなってしまうわけである。
あざといサプリメーカーなどはこの点に注目して多大なる広告を行っている。そしてそのカラクリはびっくりするほど単純なものである。まあその単純さで誤魔化される人間は多いのではあるが。どんなカラクリか。こんなところである。
筋肉量の低下が老人では大問題である→筋肉量の減少を抑えるためには運動が効果的である→しかしその運動たるものは随分と辛いものだ→だからこのサプリを飲めばそんなきつい運動も必要なく筋肉量を増やすことができる。
このような論法である。流石にこのサプリだけで全てが解決するような表現となってもまずいので、夫婦のわざとらしい歩行運動の映像を挟んでいるのだが、誤魔化しの本質はなんら変わることがない。
このロジックの何が問題なのか。簡単なことである。運動=辛くてつまらないもの。この決めつけである。全くの出鱈目であり、人々から運動の楽しみとその効果を奪う宣伝だから。
最初に書いたように頭脳能力の維持のためには運動が効果的である。サプリなどではこの部分に寄与することなどあり得ない。逆に運動が必要ないなどと人々を誤解させるものであり、ある意味人の人生を台無しにして自分だけが儲ければ良いと言った、いかにも日本企業的な発想なのである。
最もっと具体的な話をしたいところだが、予想以上に長い記事となってしまった。この続きは近いうちに行いたいと思う今である。