公正なき社会は暗殺時代となる必然

アメリカの司法制度の歪みと、その結果として社会が抱える危険性について論じています。著者は、アメリカの最高裁が政治的に偏った判決を下し、社会の公正性を欠如させていると主張しています。特に、トランプ前大統領に関する判決では、法の原則が軽視され、憲法違反ともいえる判断が下されていると批判しています。著者は、このような不公正な社会では、人々の不満が爆発し、暴力的行動に発展する可能性があると警告し、トランプ前大統領の暗殺未遂事件をその象徴として挙げています

別段自分の予知能力を誇るわけでもないが、トランプの暗殺事件も近いうちに起こるだろうと予想していた。単に出鱈目に予想していたわけではない。このようになる必然性を感じていたのである。

日本の裁判制度も随分と政権寄りだと日頃思っているのだが、米国の最高裁と比較すれば、随分とマシなように思える。時には憲法違反であるなどの判決を出すこともあるから。

一方の米国最高裁はどうであろうか。まったの出鱈目な人間が裁判官をしている。トランプベッタリの判決の連発である。特に最近はひどいものである。

大統領はその任期中は、法を超えた存在であり、任期中の行動について訴追することはできない。こんな判決である。あの議会乱入事件に関しての最高裁判断である。であるならば、ニクソンなどは何も辞任する必要もないことになってしまう。あまりにも出鱈目であり、米国社会には公正さのかけらもない証拠である。

こんな社会である。どんな社会でもその社会で暮らす人々の間には不満もある。避けられいことである。しかし暴動的なこともなく平穏な社会生活が実現しているのは、少なくとも公正さはあるからだ。一部の人間だけが得する仕組みとなっている不公正な社会では、不満を持っている人間は暴力に走る、これも必然的なことである。

だからトランプの暗殺なのである。失敗したから暗殺未遂事件か。

これでトランプの大統領選挙は有利に運ぶであろうなどと呑気なことを言っている評論家が多い。実にばかな連中であることは確かだ。

これでトランプが大統領となったとする。下手をすると死んでいたかもしれない人間であり、その恐怖心から逃れることはできない。どんな勇ましいようなことを言ってもだ。

この恐怖心を持った人間が国の最高権力者になったとしたら、この国はどうなるのであろうか。誰もその先を予想できない世界となるであろうことは、間違いない。