トランプ米国の行末

米国の大統領選挙の結果が決まった。トランプの勝利である。事前予想では大接戦との話ではあったが、意外に大差での決着となった。選挙の専門家でもない私なので、その理由はわかるわけがないのだが、勝手な思いとしては、選挙戦終盤でのセレブの民主党応援が逆効果ではなかっのか。

セレブ、セレブと持て囃されてはいるが、一般の人の本心はどのようなものであろうか。うまいことやりやがって、などと思っている人が大半なのではないか。自分はこんなに苦労しているのに。そんな感じではないだろうか。

もう一つの要因は簡単なこと。男対女という図式である。米国というといかにも男女同権意識が当然のように思っている人も多いだろうが、そんなことはない。事前予報の話にもあったが、本来的には民主党支持層である黒人でも、男黒人はトランプ支持が多いとのことであった。意外と大差であった。典型的な例であろう。

さてトランプの米国である。所詮は他人の国のことなのでそれほどの関心があるわけではないが、何か面白いことが起これば良いと期待しているわけだ。面白いこと。2つである。

多分ではあるがトランプは今回の任期を全うすることはできないであろう。2つの要因。一つは年齢である。任期途中で80歳となる。70代と80代では体力も気力も随分と違う。本人がどのように意識していようともこの違いは歴然である。現在の大統領であるバイデンを見れば、そのことは納得できるであろう。病気の危険性が随分と高いトランプ。このような人間に投票する米国人というものは、相当に判断力がない人間たちなのであろう。

次は事件あるいは事故。具体的には暗殺の危険性である。日本国内では意外と騒ぎにならなかった安倍元首相暗殺事件。海外では大いに注目された事件である。社会を変えるにはトップの首を取るのが一番だと。実際にそうではないか。今回の衆議院選挙での自民党の大敗。この事件がなければ有り得ない話である。

イスラエルの戦争方式もこの事件を大いに参考にしたものである。敵対する勢力のトップを抹殺する。これである。

トランプ米国でこれからの世界がどのように変化するのはわからない。対立が先鋭化するのかどうか。先鋭化した場合は、そのままトランプ暗殺の危険度が増すのでは、と考えるわけである。

流動化する世界情勢。気ままな立場で言えば、米国民主党大統領がまた4年続くよりも、ある意味ではトランプ米国の方が面白いかもしれない。そんな夢を見たからか。こんな記事を書いてみたのである。