筋肉増強サプリがボケ老人を多量に作り出しているのは本当か

薬ほどの効果は期待できないが、その分安心して使える。サプリについてこのように考えている人が多い。しかしとんでもない誤解で有り、危険なものである。その証拠が、小林製薬が販売していた毒アプリ。利用者に多数の死者が出たサプリでありながら、この小林製薬なるものは責任も取ろうとしない。とんでもないことである。

サプリは危険である。業者の都合の良い実験データだけで、健康サプリとして認証されてしまう。役人と企業が癒着した結果のとんでもないシステムなのである。だから死者が多数でても不思議でもなんともない。

しかしながら、小林製薬の毒サプリなどは実は小さい話なのである。もっともっと大きな悪影響を与えているものがある。しかも野放しであり、その危険性も知らないで多量に使っている人が多いサプリ。それが筋肉増強サプリなのである。

筋肉増強サプリ。酒メーカーのものが有名である。その成分についてはよく知らない。成分よりももっとこの社会に害を与えているのが、宣伝屋と組んでの出鱈目話である。映像では申し訳程度にウォーキングが表示されているが、話の本筋は、きつい運動もしなくてもこのサプリを使用するだけで筋肉がつくと言ったものである。あの気持ちの悪い女カエル筋肉コンテストに代表されるように、筋肉さえつけば何事も解決するような。そんな話である。

このような宣伝がなぜ害悪なのか。理由は簡単である。筋肉の価値は動いてこそのもの。あの気持ちの悪い筋肉女などは、走ることさえできないであろう。無駄なブロイラー筋肉の女でしかすぎないから。

注目すべきこんな記事がネットに公開されている。

https://news.mit.edu/2024/when-muscles-work-out-they-help-neurons-grow-1112

筋肉の運動と神経細胞との密接な関係に関する調査結果の概略である。

脳からの指令が神経回路を通って目的の筋肉を動かす。誰でもが知っていることだが、その動いた筋肉が逆に神経に及ぼす影響について知っている人は少ない。この研究の特徴は、この逆の動きに注目したものである。

この研究の結論は。筋肉が動くと特殊な成分が生み出される。myokineと呼ばれるものだ。この成分が今度は神経細胞に影響を与えて、神経細胞の育成を促進することになる。運動と脳活動の関連性については、これまでも言われていたことではあるが、そのメカニズムが具体的に解明されていたわけではない。感じとしてわかった。その程度であったのだが、この研究でメカニズムの一端が解明されたことになった。

ここでの重要ポイント。それは筋肉が運動すること。つまり筋肉が活動してこと価値があることだ。単に見せかけだけの筋肉ではなんの意味もないことである。ましてやサプリで作られた筋肉にはなんの価値もないこと。筋肉女になりたい人間を除けば。

サプリメーカーの出鱈目な宣伝文句に誤魔化されないこと。健康的な人生を送るためには、今もっとも大切なことなのである。