何も新しい習慣を身につける必要はない。

魔の第二金曜日が過ぎた。魔の金曜日と言っても13日の金曜日みたいな話ではない。恐怖ものには違いないのだが。

新年から2、3週目の金曜日がこのように言われている。新年ともなれば誰でもが新年の誓いみたいなものを立てるだろう。今年は本を50冊以上読む。英語を完璧にマスターするあるいは運動習慣を身につけるなど。

しかし大概はこの金曜日になるまでは断念してしまうものである。だから魔の金曜日なのである。目論見を断念する時。これである。

多くの人がそうなのであり特別に問題とすべきことでもないが、しかし何回ともなると話は深刻だ。依存症的なものとなり、何もできなくなってしまう。大袈裟な話ではなく。自分はダメな人間など過度に自分を卑下することになってしまう。

どうしたら良いのか。新しい習慣を身につけようとしないことである。以前の記事でも書いたことはあるのだが、新しい習慣を身につけようと考えること(やる気)は悲しいことではあるが、逆にやる気を失う作用があるのだ。だから多くの人が新年の誓いをすぐに断念してしまうのである。その人の能力とかは関係ない話なのである。

またまた残念であるが、多くの人はまたこのメカニズムを理解していない。だから声高に叫べば何事かが実現すると錯覚して、自らを窮地に追い込んでしまうのだ。どこかの首相(もしかしたら旧首相)のように。

すべきことは、簡単なことである。新しい習慣を身につけようとは考えないこと。しかしこのことは何もしないと言うことではない。それならば単なるものぐさにしか過ぎない。

すでに身につけている習慣に価値を付加することだ。こんな風に思うようになったのは、面白い本の紹介をネットで読んだからだ。その紹介文を以下に掲載してみよう。

ーーーーーーーーーーーー以下引用

https://www.nytimes.com/2025/12/27/books/review/books-for-new-years-resolutions.html
In COOKING YOUR WAY TO CALM (Sheldon Press, 192 pp., paperback, $18.99), Ohana, who practices what she calls “culinary art therapy,” makes a strong case for the kitchen’s ability to quell our nerves — assuming that you are not averse to cooking to begin with. (If your idea of a perfect night involves Uber Eats, better to skip this book.) It’s not just that the repetitive acts of chopping, mixing and pouring are soothing in and of themselves; it’s that the skills involved in cooking can translate to our lives outside the kitchen.

So, for instance, because smell and taste can unlock early childhood memories (the so-called Proust effect), cooking “gives us a different perspective on who we are and how we got here,” Ohana explains. Cooking can help you learn to be more flexible — if you substitute walnuts for pecans, the Nut Police won’t come bursting through the door — and it can give you confidence. Perhaps the best thing about cooking is that on most days there’s not much at stake: You screw up, and the next day you’ll do better.

Reading Ohana’s book reminded me of what the British chef Nigella Lawson, who famously suffers from anxiety, has said about cooking during fraught times. “It cannot always calm, but it does so much else that is so very necessary: It imposes order; gives us purpose; unleashes creativity; sustains us bodily and emotionally.”

Cooking Your Way to Calm

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ーーーーーーーーー引用終わり

料理することは別段珍しいことでもない。一部の人間を除けば誰でもができることだ。しかしその料理にどれほどの価値を見出しているのだろうか。自分の場合はどうであろうか。料理を作るために動画サイトなで研究はする。そしてその作り方で満足できるものができれば、それでよしとしてまた次のことを考える。この程度のことではないか。料理は料理であり、これがその他の活動に影響すると考える人は少ないのではないか。自分はそうなのだが。

この紹介文の最後の部分は特に意味があるように思える。ここで言っていることはまさに良い習慣のことであり、料理をする人はすでにこの習慣を身につけているのである。だからこの感じを他の分野に広げていけば良い。すでにできていることでできていない分野に乗り出してゆく。ハビットスタッキングと呼ばれる手法である。すでにある習慣に新しい習慣を足してゆくそのような手法。

つまらない例ではあるが、歯を磨きながらスクワットをするなど。

先にも言ったように新しい習慣を考える必要はない。すでに身につけている良い習慣をさらに活用すること。単純なことであるが、自分自身ではこの方法で成功した。新年で誓った習慣を他の習慣に結びつけてみる。ならば成功する確率は高くなる。間違いない話だ。