自分ではそんなことも考えたことはないのだが、人からすれば私などは昭和世代の人間ということになろう。昭和時代よりすでに別の時代の方が長くなっているのだが。
世間で言うところの昭和時代なるものが、私には到底理解できない。西武あたりのことさらな昭和。あるいは横浜のラーメン横丁的なもの。どんな奴が考えたのか。夢のまた夢の昭和であり、つまらないものである。
ところがである。びっくりしたことがあるのだ。AIを使って松本清張のブックデザインを考えてみた。その提案が所謂昭和調なのだ。どこかしら垢抜けしない古臭いデザイン。松本清張=昭和時代を代表する作家。そんな発想で作られたものだろう。
近所あたりを散策してこれも驚いたことがある。これまで反発していた昭和なるイメージをそのまま体現した住居があったのだ。絵として表現したもの。多分廃業した設備会社の建物だ。
だからどうだと言うわけでもない。特別な考えが浮かぶわけでもないのだが。昭和の時代、まさに自分がどのように感じて生きていたのだろうか。景色は浮かぶがその景色の中で自分が感じていたこと。これがどうしても思い起こすことができないでいるのだ。