TもRもあっという間にダメになった0円トラップの怖さ

R社の苦境が最近の話題だ。ビジネス系のサイトの多くはこの話題を取り上げているのだが、どうもその分析に鋭さが感じられない。誰でも知っているようなこと単に専門的な言葉で飾っただけのものだ。今時マスコミ系に就職する連中にろくなものがいないとの証左でもある。ただし今回の話題はマスコミ批判ではない。批判するほどの価値もないものだから。せいぜいのところ、タレントの不倫話で勝手に盛り上がっていれば良いだけの存在。そんなものに付随している連中も。

現在のネット利用の主流である無料ということについて考えてみたいわけだ。無料=無銭飲食的な考えだからTもRもダメになった。そのことを解説したいと思う。

ただ乗りの連中である。車から突き落としても何ら問題はない。TとRのそれぞれの経営者に共通する考えである。とんでもないことである。

確かにTを利用するのに費用は必要ないが、それらの人が集まることでTの広告媒体としての価値が出来上がり、それで奴らは儲けているわけである。無銭飲食とはわけが違うわけだ。それなりの時間をかけて利用しているあるいは作業をしている。働いている結果としての無料なのである。逆に言えば金を請求されないだけ良しとするのが常識だ。

Rの0円携帯利用コースも同じことだ。そもそもなぜこのようなコースを用意したのか。人々の注目を集めるためだ。宣伝のためである。このコースを利用した人は、だから宣伝の手助けをしたことになる。それがどうであろうか。こんなただ乗り連中のためにR社の携帯事業があるわけではないと。散々と利用した挙句がこの始末である。

胡散臭さはあるにしてもE-Auto事業を成功させたマスクである。彼が経営権を握ることで、Twitterもこれまでにないサービスを展開するのではないか、そんな期待をしていた人も多かったのではないか。しかし実際はどうか。新たなサービスを開発するわけでもなく、やっていることは既存のユーザーから金をどのようにして絞るとるか、そればかりである。ただ乗り連中が諸悪の根源である。こんな考えであることが見え見えだ。

私もTwitterを利用しているのだが、単に遊び半分である。実際のところTwitterなんぞが消滅しても何の影響もない。多くの人が最近はこのように考えているのではないか。知らない人間の意見などどうでも良い。そんな人間が増えているのではないか。そんな状況で金を搾り取ることばかりを考えている。Twitter消滅の時期も近いのではないか。

楽天の場合はどうか。0円ユーザーを無慈悲にも切り捨てることで、この企業は自分都合で平気で顧客を切り捨てる体質であることが、明らかとなってしまった。0円コースばかりではない。他のコースにしても予告なしに平気で料金を釣り上げるのではないか。そんな感じを持つ人が急激に増えたのではないか。

面白いことがある。楽天と連携している企業の苦境である。代表的なところではポイントカードを採用した西友。近所にある石神井公園駅の西友が閉鎖。大泉学園にある西友も今や閑古鳥状態である。理由は簡単である。ポイントキャンペーンなどと騒いでいるが、冷静になって売られている品物を見ればそのカラクリがすぐにわかる。品質は悪いのに他のスーパーに比較して随分と値段が高いのである。顧客を馬鹿にしているスーパー。楽天を同じ体質であることが見抜けられてしまった結果である。

人を利用するだけの企業。そんな企業が生き延びる余地はすでにこの社会から消滅した。このことがよくわかるTwitterと楽天である。