MetaのThreadsなるものの話題で沸騰していたネット世界であるが、先週の末ぐらいから急速にこの話題が消えた。なぜだろうか。理由は簡単である。Threadsに登録した人間たちの素性がわかったからだ。
Muskの乗っ取り以来Twitterで数々行われた愚策。既存のTwitterユーザーで不満が高まっていることは確かである。Threadsの登場でTwitter離れが加速するのではないか。実際に短期間での億単位での登録者数を見れば誰でも考えることなのだが、落ち着いて登録者の実態を考えてみれば、そんな話ではないことがわかる。だからメディアも手放しでThreadsを礼賛することはやめたわけである。
Threadsの登録者の大半はInstagramの利用者である。Instagramの機能拡張としてアクセスした連中がほとんどなのである。そしてここが最大の問題となりThreadsを実際に利用している人の数が思うように増えていないのである。SNSでは登録者数よりも活動数の方がずっと重要なこと。登録者数に比較して活動数が極端に少ない。Threadsがこれからさらに伸びるのか。多くの人が疑問に思ったことだ。
なぜこのような事態となるのか。考えてみれば簡単なことである。物好きな私なのでThreadsアプリをインストールしてみたのだが、一瞬にして興味を失った。いかにもな臭さがある投稿ばかりだからだ。裸同然の写真と「腹が減った」などの言葉。驚くのはこんなつまらない投稿にいいねをおす馬鹿どもが多数いることである。人の好みは多様だが、少なくとも自分には縁のない世界であることは間違いない。
そもそものInstagramの利用者とはどのような人間なのか。文章で自分の考えを表明する、そんなタイプでないことは確かである。自慢すべきものは自分の体や突拍子もない行動。そんな人間たちであることは間違いない。
Threadsの利用者が急激に減っていることは、驚くべきことでもない。先にも書いたように、Threadsの登録者のほとんどはInstagramの人間である。そしてこれらの人間にとってThreadsは特に便利なものではない。すでにInstagramで活動しているのだから。文章が中心となるべきThreadsでは、自分たちが活躍できる可能性はほとんどないから。
Threadsを使うためにInstagramのIDがそのまま使える。利用者が急速に増えているような演出を仕掛けたようだが、明らかに失敗する方策だといえよう。失敗続きの方策を次々と演じているMetaである。Threadsもその一つになることは、間違いのないところだと私は思うのだが。